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比良探検隊

比良山系 八雲ヶ原テント泊 大寒波接近!

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比良探検隊-武奈ヶ岳天気よし。最高!

比良 八雲ヶ原テント泊(吹雪となる)



2005年1月29日(土)30日(日) 

  29日快晴無風暖かい3月の気温。
   30日AM吹雪 PM晴れ間でる

   装備・・・靴 アクGTX、ザック、 カリマークーガー(18.2kg)、
        ワカン持参  

  1日目・・・池田6:21→梅田6:41・大阪6:56→山科7:36・7:39
        →比良8:14  
  2日目・・・車で帰る



・天気は下り坂、大寒波が来るとのことだが29日は晴天、30日も下り坂だが持ちそうなので、 決行する。これが、いけなかった。

・ 8:30比良駅を出発。アスファルトをテクテク歩き9:10イン谷へ着く。前を3人連れが歩いていた。 この時期山に登るのは余程の物好きしかいない。俺もそうだが・・・

・ 大山口9:47、カモシカ台11:18、かなりのスローペース。荷物が重い。

・ 旧ロープウエイ駅前のケルン12:53、上の一部が見えるだけ。豪雪だ!晴れててよかった。

・ 目的の旧八雲ヶ原キャンプ場へは13:20ころ着。

八雲ヶ原につく、テントはキャンプ場跡に設置。止まっているリフトが淋しい。モンベルで購入した スコップを取り出し雪を80cmほど平らに掘り下げた。雪は深く土は見えない。このあたりでも 1m以上は積もっているようだ。

吹き溜まりでは2mくらいありそう。すべてが新しい。テント、 シュラフ、12本アイゼンも。ワカンも買ったが、なかったら、とんでもないことになっていたことに なっていたろう。
・・・ このときはそうとも知らず、無風・晴天を楽しんでいた。

テント設置も思ったほどてこずらずでき、余裕さえあった。夕暮れまで時間も充分あり、まさに至福のとき、  しかし、楽しい時間は長くは続かない。

4時半ころ男性一人、テント設置場所を探している。俺だけでなくよかったとホッとする。やがて数人の 女性らしき登山者が現れ、静かだったテント場も賑やかになった。もう夕陽が暮れようとしているのに大丈 夫であろうか? このパーティーは後に私にとって“救いの神”となるわけだが・・・

彼らは雪でかまくら風のドームを作っている。“トイレ”だ。女性がいると大変だ。俺もすかさず、テント 脇に穴を掘った、竪穴式。1M以上掘った。これで大丈夫。もちろん、“大”のために作っているわけだが、 中に入りしゃがんだりして、デモしてみる。よし、これでOK! 彼らは依然、棲家作りに励んでいる。ヘッドランプを点けて。 我が家は夕食も終え、紙パックの日本酒2個をストーブで暖め飲んでいる。うまい。でもアルコールがかなり飛んだな。寒いから温めてもすぐに冷める。だから何度も温める。そのうちアルコールも飛び甘いだけになってしまった。教訓。

夕食はアルファ米じゃこわかめ。水を入れるだけで食べられる。広島のサタケが作っている。 思ったよりうまい。腹が減っているせいか! 半分食べ、残りは味噌汁に入れおじや風。これまた猫飯だが 暖まる。冬場はこの方がよいようだ。 やがて日も暮れ静寂が訪れるはずであったが・・・

日が暮れると花火の音がする。後でわかったのだが琵琶湖バレーで打ち上げたものらしい。あちらは比良ス キー場廃止により賑わっているようだ。こちらはこんなに淋しいのに。スキー客もかつては多少賑わった比 良スキー場にテントを張っているやつがいるとは思うまい。

やがてテントにあたる音。初め雪かと思ったが違う。雨だ。気温が高く雨のなっている。これでトレースも 消えるか。なかなか寝付けずラジオを聴く。マイナス42度の大寒波が日本に近づいているらしい。日曜まで天気がもつと思ったが、やばいぜ! しかし、ラジオの深夜放送を聴いたのは久しぶりだが、相変わらず つまらんものを流している。 深夜より雨が雪に変わった。風も強くなってきた。荒れている。いわゆる吹雪いている状態だ。雪は降り積 もる。 トレースは残っているだろうか? 風に揺れるテント、テントにあたる雪の音。なかなか寝付けず。

うとうとしながら、朝を迎える。恐らく2時間も寝ていないであろう。日がでたらすぐに出発だ! 薄日が差し始めた頃、テント撤収を始める。7時をまわっているか。お隣さんも動き出した。 撤収の際、素手でアイゼンを持ち滑って手のひらを切った。素手で持つ癖を直さねばならん。薄手のグローブ が必要か! 少し手こずったが、パッキング完了する。出発だ。

お隣さんに声を掛けられた。“ダケ道から帰るのですか?”もちろん、最短コースで帰るさ!しかもダケ道の 方が雪が少ないような気がする。 さあ、急がねば。焦り気味だ。いかん、トレースは消えている。かなり深いものは少しだけ窪みが残っている が、まずスレースなし。しかもラッセル。ワカンがなかったら・・・・ ワカンがあっても膝まで潜る。そうだよなぁ、テントも一晩で随分埋まったしね。 ダケ道を通るべく標識通り“北比良峠”に向う。トレースあり、そんなに沈まず。調子よし。やがて、雪が深 くなり、トレースは消えた。その頃から急な登りとなる。どこを通るのか? 左手に川が流れているその向こ うから登るのではないか? 不安がよぎる。わからなくなったら、元に戻る。これが原則。しかし、左手に行 けそうな気配なし。道筋が読めない。地図を広げるも、行こうとする方向に間違いはないようだ。しかし、こ の登りどうするか、どこを通るか、判断できず。行ったりきたりしたが、困った。しかもトレースもなくワカ ンでも膝まで沈む。ザックが食い込む。重い!

そろそろ来るだろうか? 頭を下げて、一緒に降りるか、あくまでもソロに徹するか。ここまできたら、最後まで単独行で行くべきだし いけないのは、負けであり、もしも彼らがいなければ遭難することもありうる。(ちょっと、大げさか!)

結果的には遭難はなかったろ う。なぜなら、そのあと天気は回復し晴れ間も見え、下からは“本日の登山客”が何組か登ってきたからだ。 しかし、迷っていたころは吹雪いていたし、あせってもいた。雪庇を踏み外して谷に落ちていたかもしてない。 だいぶ迷ったが頭を下げることにした。みなさん“快く???”受け入れてくれた。もっとも、山のルールで はこの場合、通常拒否しないのかもしれないが・・・

後でわかるのだが、彼らのリーダーの女性は音楽療法士ということだ。サブリーダーが男性、そしてその奥さんと20代と思われる女性の4人。リーダーはモンベルの80Lのザックを背負った勇ましい女性であった。

我々一行は私がトレースした道を通り登りの手前で止まった。やはり、ここで迷うよね。しかし、リーダーの 指示でスノーシューのサブリーダーがラッセル登攀。ワカンは目一杯潜るぜ!ラッセルは大変だろうと思いながら後に続く。 途中迷いながらも、そうこうしているうちに比良ロッジが見える。これで一安心。方角は間違っていない。トレース跡を想像しながらできるだけ木の生えているそばを通り、登っていく。ロープウェイ駅で休憩。ここまできたら、最後の難所峠を越え、稜線をたどり、そのあとはダケ道を下るだけだ。しかし、この稜線がくせもの。トレースはまったくない。確かに行きも稜線は雪が浅く、よってトレースはすぐに消えたのだろう。 比良ロッジが見える見晴らしのよい場所、“見晴台”というらしい、そこをどう越えるか。俺は直登ぎみに稜線に出た方がよいのでは? といったが、サブリーダーは左側に回った方がよいと主張。おいおい待てよ。そっちにいったら、谷に落ちるぜ。リーダーが最後に決めたが、それでもそのルートはまだ低く、結果としてはもっと直登すべきで、最後にはみんなして、木も生えていない場所をトラバースする羽目になった。まいったなと思ったが、ここまでこれたのもサブリーダーのラッセルのお陰なのは間違いない。 感謝!

稜線にでたところ、下から登ってきたパーティーと出会った。やったぜ。これで迷わず帰還できる。なんせトレースがあるから。リーダーの一言には納得したね。“登ってきたトレースは間違いない”とさ。 このあたりで各自、アイゼンに履き替えた。みんな12本。今日が冬山テント泊初めての20代女性も12本。 よかったぜ、俺も買っておいて、これで6本じゃ、情けないもんね。やはり前歯があると歩きやすいよ。特に 登りは。滑らないし。 しばらく行くと、カモシカ台で休憩。もう、大山口まで先は見えた。琵琶湖も見える。みんなも安心したよう だ。リーダーも北比良峠のトラバースにだいぶ気をつかったらしい。 チョコやパン、そしてストーブでお湯を沸かしコーヒーを飲んだ。うまい。 このころ、みんなと馴染めた気がする。

リーダーは有馬に住みロッククライミングもやる本格派。登山暦5,6年とのこと。ご夫婦は会には加入していないが、結構あちこち行っており頼もしい。豊中にすんでいる。20代の女性はまだ初心者。奈良に住んでいるらしい。もっとも、俺も初心者だが・・・
リーダーが帰り道だということで車に乗っけてもらうことになった。しかもみなと一緒に比良トピアに入り、早い夕食も食べた。「鶴喜そば」だった。
リーダーに家の前まで送ってもらったので、かなり助かった。あの疲労したあと電車に乗って帰るのも辛い。家には5時半ころには着いた。
お茶でもいかが、と誘えないほどの超狭い部屋なのが残念!


今回の反省点は重大だ。吹雪かれて危うくギブアップするところであった。雪は怖い。トレースがなくなるし、それにもまして、ラッセルはきつい。20kg近くの荷物を担ぎ、膝まで沈むと俺の体力だとラッセルは厳しい。 スノーシューとストックがあれば、かなりちがうはず。ワカン買うとき“好日山荘”の店員にも言われた。「ワカンはスノーシューの倍は潜る」と。スノーシューの購買威力急上昇。 しかし今回もまた、自分の甘さが出た。あれだけ慎重にしたはずだが、あの荷物でのラッセルは辛すぎる。精神的にも負けてしまった。 必ず、また、挑戦する。だが、ワカンじゃ危ない。そして体力をつけねば。

リーダーによると、私の足なら立山三山は十分いけるそうだ。よくわからんが、ワカンしかもたず、しかもスト ックなし。これに驚いたのかもしれない。ただ、金がなく買えないだけだが・・・

辛かったが、よい教訓となった。一生忘れはしない!

リーダー御一行様、ありがとう!


比良探検隊-武奈ヶ岳
ダケ道 カモシカ台
比良探検隊-武奈ヶ岳
北比良峠付近
比良探検隊-武奈ヶ岳
北比良峠付近
比良探検隊-武奈ヶ岳
ロープウェイ山上駅、ケルン隠れる
比良探検隊-武奈ヶ岳
スキー場廃止。標識さびれる。
比良探検隊-武奈ヶ岳
スキー場跡。押しつぶされそう。
比良探検隊-武奈ヶ岳
スキー場跡
比良探検隊-武奈ヶ岳
テント場
比良探検隊-武奈ヶ岳
テント場
比良探検隊-武奈ヶ岳
熱燗ごくり!
比良探検隊-武奈ヶ岳
しそわかめご飯。腹減ってると何でもうまい!
比良探検隊-武奈ヶ岳
テント場。
比良探検隊-武奈ヶ岳
翌日は天気豹変。吹雪いてます。
比良探検隊-武奈ヶ岳
お世話様でした。(北比良峠付近)
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