冬の伊吹山
2004年2月28日(土) 積雪65cm 晴れ 山頂以外風なし。
池田駅5:19→梅田5:44・・・大阪6:05→米原7:48 8:12→近江長岡駅8:22
近江長岡駅より8:45発 湖国バスで上野登山口へ9:00
ゴンドラ駅9:09→3合目9:15 9:30→4合目9:48→5合目9:58→7合目10:28→9合目11:12
→伊吹山11:25→3合名13:30→登山口14:12→近江長岡駅14:25
冬の伊吹山へ遠征。12本爪アイゼンを買うか迷ったが、金もなく結局6本爪で登ることにする。
冬用の登山靴に12本アイゼンがほしい。
近江長岡は遠い。やっと、着いた駅から見た伊吹山は雄大に聳え立っていた。あの山に登るのか
山頂まで行けるか不安になる。
バスでゴンドラ駅まで行く。乗客は10人ほど。ゴンドラ駅では積雪が少ないせいかスキー客も少なく
ゴンドラにはすぐ乗れた。一気に3合目まで。そこはまさにスキー場。伊吹高原ホテルもあり。
眼前には壮大に聳える伊吹山山頂。こんなの登れんのか?
知らないおやじが話し掛けてくる。
リフトで4号目まで行くとのこと。そんなやついないぜ! そのおやじに "あそこに人が歩いてる" と山を指差され、
見ると確かに人が。先客は山頂に向かっている。よし、俺も行くぞ。
いつもメジャーな山しか行かないから、人がつけたトレースにしたがって登れる。もっとも、ここでは道に迷うこともないが。
スキー場最上部の5合目まで行くと、眼下にゴンドラ駅・ホテルが見え、山頂まで、これは行けるぞという感じ!
少し行くと、スノーボード・スキーを担いだ二人組あり。ボーダーはアイゼン装着だが、スキーヤーは何とスキー靴だけだ。もちろん、靴底はツルツル。思ったとおり、登るのはかなり辛そう。 昨日まで12本アイゼンを買おうかと散々
迷った俺に取っては、こんな人もいるのかと勇気が湧いた。そういえば、途中にいたオバチャンもノーアイゼン。
なんだ、こんなものか!
8合目あたりから木が生い茂り、それが返ってすべった時の安心感に繋がる。このへんから渋滞発生。さっきの
スキーヤーやズボン脱いでアンメルツ塗ってるオバチャンら・・・ ここからがきつい。9合目に向かう最後の
急登。45度くらいか。先程まであった樹氷の木もなく天に向かって登るよう。きついし、怖い。
振り返るともっと怖い。やっと、9合目の標識あり。だがこのあたりは、アイスバーンになっている。
9合目にたどり着くと登ったという感じに。ここから頂上まではほぼ平らな道。山登りとしては終わっている。
天気はよいが琵琶湖はかすかに見えるだけ。比良山系はまったく見えず。
山頂は風が強く。気温も今までと違い明らかに寒い。慌ててアウターを着る。記念写真を人に頼み、少し話す。
帰りは今きた道を帰るのがよい。去年山頂からスキーで降りていった地元の高校生はいまだ見つからないとのこと。
雪が融けると、テンやきつね、ねずみらが人肉を食べあっという間に白骨化するらしい。いつも思うが楽しいことと危険なことは紙一重。でも、それがいいんだよね。余談だが、あの谷川岳の死者は800人以上とのこと。でも、みんな懲りずに登るんだよね。これがまた!
山頂は霧がかかり、まったく視界がなくなることも。だが、たまに霧が晴れたときの景色は抜群。
さっきの山人に一等三角点を教えられ、一人行く。周りにひともいず、霧が立ち込めると視界ゼロ、振り返ると
自分のトレースさえ見えず。遭難はこんなとき起こるものか。
「えびのしっぽ」を始めて見る。すごいよこれは。やはり、山頂は違う。世界が違う。でもここも無雪期はドライブ
ウエイが山頂まで伸びており、ヒールを履いたオネエチャンもいるわけで、改めて自然の凄さを感じる。
昼飯のあんぱん(前日、梅田のあんぱんやで購入)2個を食す。
視界もなく、寒いだけの山頂から登って来た道を下る。この山はルートが一つしかない。下りは登ってきたとき程、恐怖感はなく、一気に降りる。これは楽しい。トレースがない場所を下っていく。積雪もそれほどないため、埋まっても膝くらいまで。行きは一本しかなかったトレースも帰りにはいくつもある。雪山はこれが楽しい。
登りで出会ったボーダー+スキーヤーも楽しそうに滑っている。
あっという間にスキー場に着く。
帰りのバスの時間を調べ。ゴンドラに乗る。
バス停の標識通り進むと、1合目登山口のバス停にたどり着く。やがて臨時バスが来たが乗っているものは山人一人
だけ。
初めて登った伊吹山。最初は頂上までは無理はと思ったが、何てことはなかった。遠くから見るととても出来そうでもないことも、近くまで行き、やり始めると、思ったほどでもなく、結構できる。
山登りだけでなく、ほかのことにも言えることでは・・・
まずはやってみよう。チャレンジ! 山と高原地図 44.御在所・霊仙・伊吹2012
  |