谷川岳 紅葉の天神尾根 ・・・少年の願いに応える
2006年10月15日(日) 天気・・・晴れ。
ロープウェイ天神平駅7:55→リフト経由・熊穴沢ノ頭避難小屋8:40→トマの耳9:50→オキの耳10:05・・・10:45→ザンゲ岩11:00→ロープウェイ天神平駅12:25
どうしても谷川岳に行きたいという少年の願いに応えるべく、朝4:30に起床。
昨年夏、少年の兄と私とで谷川岳に行ったことがよほど、うらやましかったに違いない。
自宅そばのコンビニで500mlのペットボトル数本とおにぎりなどを買い、5:15ころ出発。
関越自動車道・水上インターを下り、谷川岳ロープウェイ土合口駅駐車場に7:15ころ着。
既に渋滞している。高速を下りる際、やけに車が多いなと思ったが、みんな、目的地は同じであった。
駐車場入り口で500円支払う。「3階に止めてください」の一言に不安が過ぎる。
昨年9月に登場した定員22名の最新型ロープウェイ「フニテル」に乗る。

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昨年(2005.8.7)の切符はハサミを入れている。 |
既に並んでいたが、それほど待たずに乗れた。乗ってしばらくは雲がかかって景色もよく見えなかったが、天神平駅近くになると、雲もとれ、見事な紅葉が拡がる。
嫌が負うにもボルテージが上がる。少年は鼻歌交じりだ。
リフトで天神峠まで行き、いざ出陣。
ところが、天神尾根は既に渋滞。少し進んでは止まり、進んでは止まりの連続。いつになったら、山頂へたどり着くか心配になった。
だが、この渋滞も熊穴ノ沢避難小屋までがピーク。そこで、かなり追い抜き。混雑もやや緩和された。
見事な紅葉だがこれには閉口した。
アリの行進となった天神尾根。お陰で休憩を取らなくてもよいので助かる。
ところが、我々の前にいた学生風の2人組が、我慢できず、前にいた団体さんを直線最短距離で、岩場を直登し、抜かしてゆく。
少年もそれに続く。
こうなると私も追随せざるを得ず、一気に抜き去る。
その後、少年は何度も何度も振り返る。
その通り!
ゼイゼイ言っている私が心配そうだ。少年は息も上がっておらず、汗もかいていない。
途中、おばさんたちに、「ぼく、えらいね〜」と何度も言われる。
少年は「何がえらいんだ!」と言った顔。おばさんたちより、疲れていないのは間違いない。
小学校高学年は我々より体力あるんです。
そういえば、先週「伊豆ヶ岳」に行った際も少年の兄(中学生)は「学校行くほうが疲れる」と言っていた。
学校はそんなに疲れるのか・・・
しばらくすると、地獄の「肩の小屋」手前の階段になった。
ここまで来て、最後に階段が続く。みんなここでは無言になってしまう。
聞こえるのは、「はあ、はあ」、「ぜいぜい」という顎の上がった「中高年」たちのうめき声。
肩の小屋を過ぎると、トマの耳が見える。あと一歩だ。
山頂に着くと、すぐに記念写真。
続いて、オキの耳へ。ここでも記念写真。
昨年夏はここで少し休み下山した。今回は私がどうしてもこの先に行きたくて、少年を誘って、一ノ倉岳方面へ進む。一ノ倉沢や至仏山を見ながら、ここで休憩。
しばらくして、少年の「早く帰ろう!」の一言で下山。
まだ、登ってくる人が多くいるが、その中を下山して行く。
あっと言う間に、ロープウェイ天神平駅へ。
だが、ここには観光客がいっぱい。
長いロープウェイ待ちの行列の最後に並ぶ。
登山客・観光客が交じり合う。
土合口駅ではもっと多くの人たちがこれから紅葉を見ようと並んでいる。
しかし、彼らは早朝並んでいた人たちとは明らかに「いでたち」が違う。
ここに来て、つくづく、「早く来て、良かった」と痛感した。
帰りは早かったので、渋滞せず帰宅できた。
少年は帰りの車の中でも鼻歌を歌っていた。
きっと、うれしかったのだろう。
少年よ! 俺のほうが、もっとうれしかったよ!
・・・こんどは是非、「西黒尾根」をチャレンジしたい。
【関連情報】
ロープウェイ天神平駅で信州大学の学生が【地獄の「肩の小屋」手前の階段】をどう修復したらよいか、アンケートをとっていた。ここは群馬と新潟の県境・・・何故、信州大学か!
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